第2話「そば湯」の話

そば湯(sobayu)


 そば(Soba)はたいへん栄養バランスの優れた食品で

す。そして,そのそばを茹でた"そば湯"には、その栄養

成分がたくさん溶けこんでいます。現代栄養学を知らな

かった昔の人が、そばを食べた後で、そば湯を忘れず

に飲むことをすすめたのは、そば湯が栄養に富んでい

ることを経験的に知っていたからだと思われます。

そばに含まれる栄養成分のうち、米や小麦などの他の

穀類と比較して特徴的なものは、ビタミン類とたんぱく

質にみることができます。 このうち、ビタミン類からみて

みると、そばにはAとCはほとんど存在しません。しかし

B1およびB2は多く含まれ、その量は米や小麦の約2

倍にもなります。B1については、「そばがき」など100%

そば粉の状態で食べた場合、わずか100グラムで成

人一日当たりの必要量の40%近くをまかなえるとされ

るほどです。さらに、かつてはビタミンPと呼ばれ、毛細

血管を強くして、脳出血や出血性の諸病に対して予防

効果があるとされて話題にもなったルチンが、豊富に含

まれています。 これらのビタミンB類やルチンは水に非

常に溶けやすいため、茹でている間にどんどん湯の中

に溶けだしてしまいます。そば湯はその茹で湯ですか

ら、これらビタミン類の貴重な補給源でもあるわけです

また、そばのたんぱく質は、その半分ほどが水に溶け

やすいので、これもそば湯の中に豊富に含まれていま

す。このたんぱく質は、そばの旨味の成分でもあるから

栄養の面ばかりでなく、そばをあますところなく味わう

にも、そば湯を飲んだほうか良いということになります。

どうぞ、どんどん「そば湯」を飲んでください